自分で後ろの髪をシャギー束感のあるレイヤーにカットする切り方講座。セルフカットで見えなくて難しい襟足をカットするには、ちょっとしたコツとテクニックがいります。ここでは襟足、後ろ髪を簡単に切るやり方を紹介しますので参考にしてください。 スポンサードリンク レイヤーとは・・・・ レイヤーとは、ヘアカットにおいては、髪に段差をつけることを表します。美容院などで聞いて、なんとなくは知っているけれど、よく分からないという方が大半だと思います。グラデーションカットも「段を入れる」という意味では同じですが、実はだいぶ違いがあるんです。 レイヤーカットは髪の毛を頭皮に対して真っ直ぐ引き出した時、上の髪と下の髪が同じ長さになるようにカット(セームレイヤー)、もしくは、上の髪が下の髪より短くなるようにカット(ハイレイヤー)することです。レイヤー対してグラデーションカットは、上の髪が下の髪より長くなるようにカットすることです。 レイヤーの特徴は・・・・ ①髪に動きがつきやすくなる。 ②シャギー感や束感が出しやすい。 ③ドライヤーで乾かす時間を短縮できる。 グラデーションカットに比べてレイヤーカットはトップが短く軽くなるのでドライヤーで乾かす時に短い時間で乾きます。 自分好みの襟足を作るには・・・・? まずは自分の好きなヘアスタイルを探しましょう。ヘアスタイルが見つかれば、襟足の長さも決まってくるでしょう。 マッシュ系スタイルの襟足はだいたいグラデーションになっていますし、ウルフスタイルや外ハネスタイルの襟足はレイヤーやハイレイヤーになっていることが多いですね。 襟足だけを極端に短くしたり、長くしたりすると髪型に違和感が出るので、全体のヘアスタイルに合わせるのが大事だと思います。 スポンサードリンク 襟足の切り方:step1 クセをとり、ドライカットカットする時はしっかりと髪の癖をとりましょう。水スプレーなどで髪をしっかり濡らして癖を取ります。一度シャンプーなどするとなお良いです。 癖がとれたら髪の毛を乾かします。濡れた状態でもカットはできますが、乾いた状態で髪を切るドライカットの方が最終的なイメージがしやすいです。髪がくせ毛の方は特に乾かしてから、カットすることをオススメします。髪の毛は濡れると伸びて長く感じます。乾くとくせ毛が縮み短く感じます。 髪の毛の毛量調整する時も濡れている状態だと軽く感じます。乾くと髪の毛が膨らみ重く感じます。 そういった髪の特徴から濡れたままカットすると仕上がった時にイメージしていた髪型よりも短く感じたり、重く感じたりします。 髪の癖を取るために濡らして乾かす。簡単なことですが、面倒で省いてしまいがちです。この一手間で確実に最後の仕上がりは良いものになってきます。 普段ヘアアイロンなどでくせ毛を伸ばす方は、ヘアアイロンで髪の毛を伸ばしてからカットするのも1つの手ですね。 襟足の切り方:step2 レイヤーカット始めにガイドを作ります。櫛で真っ直ぐ下におろして好みの長さにカットします。襟の下でカットするのか?首の下でカットするのか?長さの目安を決めてカットしましょう。 あとで鍬バサミで毛量調整すると少し短くなったように感じるので、最終的な仕上がりイメージよりもやや長め(1センチ位)にカットすると良いと思います。 襟足はあまり直線的にカットすると仕上がりが四角く硬い感じになるので、やや円を描くように丸くカットした方が自然な仕上がりの襟足になります。 後ろとサイドをつなげる 下のガイドができたらサイドと繋げます。耳下とみつ襟を繋げるようにカットします。みつ襟とは、襟足の1番端の部分のことですね。 みつ襟は見失いがちな所です。見失って切りすぎたり、切り残したりすると後ろから見た時に細長い襟足になったり、横に幅広い襟足になったりしますので慎重に。ここで失敗するとカッコ悪い襟足になってしまうので、しっかり合わせ鏡などで見ながらカットしましょう。 利き手の反対の手を櫛の代わりに使い、髪を真っ直ぐ下に引き出してサイドとみつ襟が繋がるようにカットしていきます。 逆サイドも同様にサイドとみつ襟が繋がるように下に引き出しカットしていきます。ここは丸く繋げず、真っ直ぐ繋げても大丈夫です。 襟足にレイヤーを入れる。 襟足のガイド、サイドとみつ襟の繋がりのガイドができたのでガイドに合わせレイヤーカットを入れていきます。 はじめに紹介したようにレイヤーカットは髪の毛を頭皮に対して真っ直ぐ引き出した時、上の髪と下の髪が同じ長さになるようにカット(セームレイヤー)、もしくは、上の髪が下の髪より短くなるようにカット(ハイレイヤー)することです。 そして、レイヤー対してグラデーションカットは、上の髪が下の髪より長くなるようにカットすることです。 なので、髪の毛の引き出す角度を意識し、髪の毛を下から頭の形に対して真っ直ぐに引き出してカットしていきます。 この時、注意点としては、間違えて最初に切ったガイドの髪をカットしてしまうことです。ガイドを切ると後ろから見た時のシルエットが全体に短くなってしまうので、ガイドの髪の毛はカットしないように意識しながら切りましょう。 頭の形に対して平行に髪を引っ張ってカット。 この時、髪を持った手の引き出し方で、シルエットや重さ軽さ全体のバランスが決まってくるので引き出し角度は非常に大切です。 上の髪が長くなってしまうとグラデーションになって重いシルエットになるので、下が長くなるように髪をしっかり持ち上げてレイヤーカットになるように意識しましょう。 より軽くなるハイレイヤーにしたい場合は、さらに角度をつけて髪を持ち上げ、上と下のガイドの長さに差をつけます。束感や軽さがより目立つように仕上がります。 襟足の切り方:step3 セニング毛量調整step2の工程で襟足のベースカット(形)ができたので、セニング、梳きバサミを使って髪の量をすいていきましょう。 梳きバサミは沢山の種類があるので、どのハサミを選択するのかも大事です。最近はコンビニや薬局、ホームセンターなどにも販売していますが、一般的に購入することができる商品は大体1000円~3000円前後だと思います。 そのほとんどが30%ぐらい梳く事にできる梳きバサミだと思います。プロ使用のハサミだと安くても1万円ぐらいしますが、10%毛量を減らす梳きバサミや50%、70%毛量を減らす梳きバサミもあります。 同じ30%毛量を減らす梳きバサミでもプロ使用の物だとキレ味が良かったり、梳きバサミのラインがつきにくいなど、より良い物になっています。 慣れてない方は10%~30%ぐらいの梳きバサミで少しづつ梳く事をオススメします。50%~70%の梳きバサミはゴッソリと毛量を梳くことができて早いですが、梳きすぎて穴が空いてしまうような失敗も多いです。 梳きバサミで梳く手順は下から順に梳きバサミを入れていきます。指やピン、ダッカールなどで2㎝幅で横にラインをとり下に落ちた髪を梳きます。 梳きバサミは真横ではなく、斜め45°に入れていきます。真横に梳きバサミを入れるとハサミのラインがつきやすいので斜めに入れる方が良いです。 2㎝幅に分けた状態。 1番下の部分から梳きています。幅2センチほどの毛束を取って外側から内側に向かって順番に梳くと良いでしょう。 1束につき根元→中間→毛先と順に梳いていきます。1束できたら1つ内側に移動し、また1束に対して根元→中間→毛先と梳きます。 パネル①が梳くことができたらパネル②パネル③へと上に進んでいきます。順番に1束づつ①パネルづつ梳くことで均等な梳き加減になります。 早くしようと乱雑に梳くと毛量の多い所や少ない所ができたり、梳きすぎて穴が空いてしまうので時間はかかりますが、1束づつ丁寧に梳きバサミを入れていきましょう。 ①~③パネル全体に梳きが入ったら鏡を見ながら両手で触り、左右同じ長さ同じ毛量になっているか確認しましょう。 ぱっつんチェック! 櫛などで髪の毛を下にときつけ、1番下のライン、サイドとの繋がりのラインにブラント感(直線的な切り口のぱっつんな感じ)が出てないかチェックしましょう。 ブラント感が残っていると素人が切った感じがだいぶ出てしますので、梳きバサミでブラント感を消すように毛先を空いていきましょう。 どうですか?貴方の好みの襟足はできましたか? |