2021.07.14 2019.10.29
問 題
非ステロイド性抗炎症薬に関する記述のうち、正しいのはどれか。1つ選べ。
- メロキシカムは、シクロオキシゲナーゼ2(COX-2)よりCOX-1に対して強い阻害作用を有し、胃腸障害を起こしやすい。
- アスピリンは、COX-2をアセチル化により選択的に阻害するため、胃粘膜刺激作用は弱いが、ぜん息発作を誘発することがある。
- ジクロフェナクは、強い抗炎症作用を有するが、中枢性の副作用は極めて弱い。
- メフェナム酸は、生体内で活性型に代謝され、COX-2を選択的に阻害する。
- セレコキシブは、COX-1とCOX-2に対し強い阻害作用を有し、心血管障害を起こしやすい。
正解.3
解 説
メロキシカムは、COX-2 選択的阻害薬です。胃障害が比較的少ないことが特徴です。又、半減期が長く1日1回の服用でよいという特徴があります。よって、胃腸障害を起こしやすいわけではないので選択肢 1 は誤りです。
アスピリンは、サリチル酸系 NSAIDs です。COX をアセチル化することで、不可逆的に阻害します。よって、COX-2を選択的に阻害するわけではないので、選択肢 2 は誤りです。選択肢 1 と 2 は、薬物が逆になっている記述と考えられます。
ジクロフェナクは、インドメタシン類似 NSAIDsです。中枢性副作用が少ないという特徴があります。
メフェナム酸は、フェナム酸系 NSAIDsです。プロドラックではないし、COX-2を選択的に阻害するというわけでもありません。よって、選択肢 4 は誤りです。
セレコキシブは、選択的COX-2阻害薬です。よって、COX-1に対してはほぼ作用しません。よって、選択肢 5 は誤りです。
以上より、正解は 3 です。
2021.07.15 2019.09.05
問 題
非ステロイド性抗炎症薬に関する記述のうち、正しいのはどれか。2つ選べ。
- アスピリンは、シクロオキシゲナーゼ(COX)のセリン残基をメチル化し、酵素活性を不可逆的に阻害する。
- チアラミドは、COX-1とCOX-2に対して強い阻害作用を示し、鎮痛作用や抗炎症作用を示す。
- ロキソプロフェンは、プロドラッグであり、アスピリンと比較して消化管障害を起こしにくい。
- インドメタシンは、プロスタグランジンE2の産生を抑制することで炎症による体温上昇を抑制する。
- ジクロフェナクは、COXをほとんど阻害することなく、鎮痛作用や抗炎症作用を示す。
正解.3, 4
解 説
選択肢 1 ですが
アスピリンの作用機序は、COX のセリン残基を「アセチル化」し不可逆的に阻害です。「メチル化」ではありません。よって、選択肢 1 は誤りです。
選択肢 2 ですが
チアラミドは、塩基性NSAIDsです。COX 阻害作用はほとんど認められません。解熱、鎮痛、抗炎症作用を示します。「COX-1,COX-2に対して強い阻害」を示すわけではありません。よって、選択肢 2 は誤りです。
選択肢 3,4 は、正しい記述です。
選択肢 5
ですが
ジクロフェナクは、インドメタシン類似 NSAIDsです。COX 阻害薬です。よって、選択肢 5 は誤りです。
以上より、正解は 3,4 です。
薬理まとめ 3-6 1)
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内容説明 コメント(0件)
93回問131
非ステロイド性抗炎症薬に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。
チアラミドは、主にシクロオキシゲナーゼ(COX)を阻害することにより抗炎症、鎮痛、解熱作用を現す。
メロキシカムは、アスピリンと比較してCOX-2に対する選択性が高く、胃粘膜障害作用は弱い。
エトドラクは、COX-2と比較してCOX-1に対する阻害作用が強いため、胃粘膜の損傷を起こしやすい。
ロキソプロフェンは、生体内で活性型になるプロドラッグであり、胃粘膜障害作用が弱い。
1(a,b) 2(a,c) 3(a,d)
4(b,c) 5(b,d) 6(c,d)
解答 5
× チアラミドは、非ステロイド性
資料の原本内容
93回問131
非ステロイド性抗炎症薬に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。
チアラミドは、主にシクロオキシゲナーゼ(COX)を阻害することにより抗炎症、鎮痛、解熱作用を現す。
メロキシカムは、アスピリンと比較してCOX-2に対する選択性が高く、胃粘膜障害作用は弱い。
エトドラクは、COX-2と比較してCOX-1に対する阻害作用が強いため、胃粘膜の損傷を起こしやすい。
ロキソプロフェンは、生体内で活性型になるプロドラッグであり、胃粘膜障害作用が弱い。
1(a,b) 2(a,c) 3(a,d)
4(b,c) 5(b,d) 6(c,d)
解答 5
× チアラミドは、非ステロイド性..
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