「ぐうの音も出ない」とは?意味や使い方を例文を含めてご紹介
「ぐうの音も出ない」という言葉は元々の意味を踏まえながら、縮められた形でネットスラングとしても用いられています。「ぐうの音も出ない」と本来の意味やどのように使うか例文を挙げて紹介します。合わせて類義語や「ぐう」という音の解説も載せます。
2019年05月14日公開
2019年05月14日更新
「ぐうの音も出ない」の意味と使い方
「ぐうの音も出ない」(読み:ぐうのねもでない)の意味は、相手に徹底的に、完全にやり込められて「一言の弁解もできない様子」、「反論する言葉が一音も出てこない状態」です。完膚なきまでに細かい所まで突っつかれて何も言えなくなることを表しています。
【使用例】
- 奥さんから浮気の証拠を突きつけられて、ぐうの音も出ない状態になったらしい。
- 探偵がアリバイの矛盾を指摘したため、容疑者はぐうの音も出ないようだ。
- 出席者からぐうの音も出ない、完璧な論文だった。
そもそも「ぐうの音」とはどのような意味の音?
「ぐうの音」の「ぐう」とは、人のうなり声の音を字で表した「擬声語」(ぎせいご)の一種です。のどが詰まったときのうなり声や、体を押さえつけられて息苦しい時に出すうめき声を「ぐう」という語句で表していると考えられています。
「ぐうの音も出ない」で、相手からやり込められた時にうなり声やうめき声を出せないくらい、反論できずに追い込まれている状態を示しているようです。
「ぐうの音も出ない」から派生したネット用語
「ぐうの音も出ない」を「ぐう」という形で縮めて、その後に語句を入れたネットスラングも多く作られています。「反論できないくらい~だ」、「返す言葉がないくらい~である」という意味で、ぐうの後に続く言葉を強調するために用いられます。
【ネット用語例】
- 「ぐう正論」反論できないくらいの的確な正論・反対意見を述べる余地もない理論
- 「ぐうかわ」返す言葉もないほど可愛い・とても可愛い
「ぐう正論」とは?意味や使い方をご紹介
「ぐう正論」とは、「ぐうの音も出ないほどの正論」の略で、おもにインターネット掲示板や動画サイト、SNSなどで使われているネットスラングです。反論できないような、明らかに正しい意見などに対して使います。ここでは「ぐう正論」の詳しい意味や使い方について紹介します。
出典: 「ぐう正論」とは?意味や使い方をご紹介 | コトバの意味辞典
「ぐうかわ」とは?意味や使い方をご紹介
「ぐうかわ」という言葉をご存知でしょうか。これはインターネット用語の1つであり、可愛らしいものの画像や動画の感想欄などで、よく使われている言葉です。ここでは「ぐうかわ」という言葉の意味や使い方を、順々に紹介していきます。
出典: 「ぐうかわ」とは?意味や使い方をご紹介 | コトバの意味辞典
「ぐうの音も出ない」類義語
「ぐうの音も出ない」の類義語「ぎゃふん」は副詞です。意味は「相手の言ったことに負かされて、反論を言い返せない状態になってしまう様子」です。多くは「ぎゃふんと」のように後ろに「と」という接尾辞が付けられます。
驚きの叫び声の「ぎゃ」と、承知したことを表す「ふむ」が言いやすいように変化した「ふん」で構成されています。相手の正論に驚いて、認めることしかできない様子を表しています。
【使用例】
- 彼女の一言がショックだったようで、彼はぎゃふんと参ってしまった。
- ライバルにぎゃふんと言わせてやりたい。
関連するまとめ
2019/11/15ぐうの音も出ないの意味・由来・例文・類語!ぐうって何の音?
この間、友人が「この間、上司にぐうの音も出ないぐらいに怒られて本当に参ったよ・・・」と話していたんですね。
その時、「ぐうの音が出ない」という言葉を聞いて、「ぐう」って何の音かなと思いまして・・・
そこで今回は、「ぐうの音が出ない」の意味、由来、例文、そして類語について解説をしていきます。
目次
- 「ぐうの音も出ない」の意味
- 「ぐうの音も出ない」の由来・語源
- 「ぐうの音も出ない」の例文・使い方
- 「ぐうの音も出ない」の類語
- まとめ
「ぐうの音も出ない」の意味
「ぐうの音も出ない」とは、まったく反論や弁解ができないという意味です。
痛いところを付かれたり、徹底的にやりこめられたり、完全に参ったりして、何も言えない時によく使います。
「ぐうの音も出ない」の由来・語源
「ぐうの音も出ない」では、「ぐう」という音が何の音なのか気になる方もいらっしゃるかと思います。
「ぐう」という音の響きから、お腹の鳴る音じゃないかと思う人がいるかもしれませんが、残念ながら違います。
ここでの「ぐう」とは、呼吸が詰まったり、物がのどに使えて苦しかったりする時に発する音です。
そういった呼吸の音すらも出す事が出来ないほど、完全に参ったということが由来となって「ぐうの音も出ない」という慣用句が出来た訳ですね。
「ぐうの音も出ない」の例文・使い方
会議での部長の意見には、さすがに誰も反論できなかったね。
あれだけぐうの音も出ない正論を言われたら、僕たちもがんばるしかないよね。
- 彼は、妻から浮気の証拠を突きつけられて、ぐうの音も出なかった。
- あいつとの力の差は歴然としていたため、ぐうの音も出ないほど、コテンパンにやられた。
- 息子の絶妙な返しにぐうの音が出なかった。
- 超難解ななぞなぞをここまで簡単に答えられたら、ぐうの音も出ない。
- 「今の年収じゃ彼女の幸せに出来ない」と言われて反論したかったけど、正論すぎて、ぐうの音も出なかった。
「ぐうの音も出ない」の類語
「ぐうの音も出ない」には以下のような類語があります。
- 反論の余地がない
- 反論できない
- ボコボコにされる
- コテンパンにされる
- 返す言葉がない
- 手に負えない
- 手も足も出ない
「ぐうの音も出ない」は、反論できない時や、徹底的にやられた時など、いろいろなシーンで使える言葉です。
ですから、上記のような別の言い方も、状況によって言い換えることが出来ない場合もあるので、うまく使い分けて下さい。
まとめ
「ぐうの音も出ない」は、とにかく徹底的にやられたり、正論を言われたりして、何も言えなくなってしまう時によく使う慣用句です。
また、ぐうの音も出ないほど正論のことを、「ぐう正論」と言ったりして、ネット上では、何も言えなくなってしまうほどの正論が紹介されたりしています。
そういった話を見てみるのもいろいろ楽しいものですよ。
ぐうの音も出ない読み方
- Play
- Stop
- Repeat
- Mute
- Max Volume
発音の内訳
- ぐ 読み方
- う 読み方
- の 読み方
- 音 読み方
- も 読み方
- 出 読み方
- な 読み方
- い 読み方
翻訳読み方
- ぐうの音も出ないの英語:ぐうの音も出ない be completely beaten 完全に負ける; be unable to argue 〔…に〕反論できない〔against〕. (見出しへ戻る headword ? ぐうの音)
- ぐうの音も出ないの意味:ぐうのねもでない [词组] 哑口无言。
- ぐうの音も出ないの意味:ぐうの音も出ない be completely beaten 完全に負ける; be unable to argue 〔…に〕反論できない〔against〕. (見出しへ戻る headword ? ぐうの音)
相邻関連する言葉
- "ぐうたらになる"読み方
- "ぐうたらに過ごす"読み方
- "ぐうたら者"読み方
- "ぐうているい"読み方
- "ぐうのね"読み方
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- "ぐうはつ"読み方
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